放課後の電子工作 HOME > Mandelbrot集合描画支援ハードウェア [ Pyxis ] > ハードウェア設計コンテスト 最終レポート [HTML版] > 10.結果
|
||||||||||||||||||||||||||
Copyright 2003-2006 |
10.1 実行時間表10-1に,3種類の環境における描画時間の測定結果を示します.この時間には,すべて画面への描画時間も含まれています.描画条件は, これは,全ピクセルにおいてNMAX回反復する(全ピクセルがM集合に含まれる)場合になります.
この表に示されるように,期待通りの結果が得られました.(b)と比較しても十分に高速です.先に設計目標として掲げた
"1分" の根拠は,描画の際にCRTの前で待っていられる時間として考えた値です.描画を開始してから数分なら待てますが,85時間では待っていられません. の描画時間は29秒でした.このように,描画時間として十分に満足できる結果が得られました. ここで,回路の効率を検証してみます. 注1):パイプライン2段構成のため. です.これは正確に(c)の結果と一致しています.(c)は描画を含んだ時間ですから,2.3で説明した演算結果Nx,yのバッファリングが効果的に作用して,ホスト側による結果の読み出しまでの待ち時間が発生していないことがわかります.同時に,演算回路が設計通り効率100%で動作していることが確認できました. 10.2 設計目標との対比 第2章のはじめに掲げた設計目標各項に対する結果をまとめてみます. 以上をまとめると,予算を若干オーバーしましたが総合的には十分目標を達成できたと考えます. |